受付での案内や、病院での症状の聞き取り、福祉施設での対応など、相手の状況によって言葉だけでは伝わりにくいこともあります。
とくに外国人対応や高齢の方への案内では、どう伝えればよいか迷う場面も少なくありません。
そのような場面で活用されているのが、視覚的に情報を伝える「コミュニケーションボード」です。
この記事では、コミュニケーションボードの基本的な役割から、実際に使われる場面、そして無料で使える「デザインAC」のテンプレート例まで分かりやすくご紹介します。
目次
コミュニケーションボードとは?基本の役割と使い方

コミュニケーションボードは、絵やイラスト、文字などを使って相手とのやり取りを支える、意思疎通ツールやコミュニケーションツールの一つです。
言葉だけでは伝えにくい内容も、指差しや視線で共有できることから、行政機関や医療・福祉の現場をはじめ、さまざまな場面で取り入れられています。
ここでは、似たようなツールとの違いや、コミュニケーションボードが必要とされる理由を見ていきましょう。
指差しシートや伝達シートとの違い
意思疎通をサポートするツールには、「指差しシート」や「伝達シート」などもあります。
指差しシートは、イラストや単語を指差して意思を伝えるもので、窓口対応や医療現場など、短時間で確認したい場面で使われることが多いツールです。
一方、伝達シートは、困りごとや配慮してほしいことなどを事前に共有するための資料として活用されています。
コミュニケーションボードは、こうした機能を取り入れながら、あいさつや質問、気持ちの表現など、さまざまな場面でのコミュニケーションに役立ちます。
コミュニケーションボードが必要とされる理由
窓口での対応や医療・福祉の現場では、言葉だけで十分に意思を伝えられない場面も少なくありません。
外国人対応で日本語が通じない場合や、高齢の方への案内、発話が難しい人とのやり取りなど、相手の状況によって伝え方を工夫する必要があります。
コミュニケーションボードを活用することで、イラストや文字を通じて必要な情報を共有でき、伝え間違いや確認漏れの防止にもつながります。
コミュニケーションボードが活躍する場面

コミュニケーションボードは、窓口対応や医療・福祉の現場など、さまざまな場面で取り入れられています。
ここでは、実際にどのような場面で利用されているのか見ていきましょう。
窓口や受付での案内
行政機関や公共施設の窓口では、手続きの説明や受付の流れなど、伝える内容が多くなる場面があります。
来庁者のなかには、初めて訪れる方や内容が分かりにくいと感じる方もいるため、口頭だけの案内では情報が伝わりきらないことも。
コミュニケーションボードを活用することで、必要な書類や手続きの流れを視覚的に示すことができ、案内の補助として役立ちます。
また、受付や案内板の代わりとして使われるケースもあります。
病院や福祉施設でのコミュニケーション
病院や福祉施設では、体調や症状の説明、希望の伝達など、言葉だけでは正確に伝えにくいことがあります。
とくに、痛みの程度や不安な気持ちなどは表現が難しく、聞き取りの際に認識のずれが生じてしまうことも少なくありません。
コミュニケーションボードを活用すれば、症状や要望をイラストや文字で伝えられるので、本人の意思をより正確に共有できます。
また、職員側の確認作業の補助にもつながります。
外国人対応や多言語対応
窓口や受付、観光施設などでは、外国人対応や多言語対応が必要になる場面があります。
手続きの説明や施設内の案内、体調の聞き取りなど、日本語だけでは意思疎通が難しいことも多く、やり取りに時間がかかってしまうことも。
コミュニケーションボードを活用することで、イラストや簡単な単語を使って内容を視覚的に伝えられるため、言葉が通じにくい状況でも意思疎通を補助できます。
指差し会話のような形で使われるケースもあり、受付や窓口対応の負担軽減にもつながっています。
コミュニケーションボードの無料テンプレート
ひとことにコミュニケーションボードと言っても、用途や場面に応じてその種類はさまざまです。
アイコンを中心にしたものや、指差しで意思を伝えるタイプ、多言語対応に配慮したものなど、それぞれ特徴が異なります。
「デザインAC」には、用途別にさまざまなテンプレートがそろっているので、実際の現場にあわせて選べるところも魅力。
ここでは、利用シーンごとに活用しやすいテンプレートをご紹介します。
窓口・受付向けのデザイン
窓口や受付向けのテンプレートは、案内内容や手続きの流れを整理した構成になっています。
必要書類や申請の手順などをアイコンや短い言葉で示すことで、初めて利用する人でも直感的に理解できるように工夫されています。
行政機関や公共施設など、短時間で正確な案内が求められる場面に適したデザインです。
医療・福祉向けのデザイン
医療・福祉向けのテンプレートは、体調や症状、希望などを伝えることを重視した構成になっているのが特徴。
痛みの場所や程度、気分などをイラストや簡単な表現で示せるので、言葉での説明が難しい場合でも意思疎通しやすくなります。
患者や利用者の状態にあわせて柔軟に使えるところが強みで、職員側の確認やサポートにも役立ちます。
多言語対応向けのデザイン
多言語対応向けのテンプレートは、日本語のほか英語やピクトグラムなどを組み合わせ、言語が異なる利用者同士でも意思疎通できるように設計されています。
窓口や観光施設など、さまざまな言語背景の利用者が訪れる場所で活躍します。
コミュニケーションボードの無料テンプレートを使った作り方
「デザインAC」にはコミュニケーションボードに使える無料テンプレートが豊富に用意されています。
用途にあったテンプレートを選び、必要な情報を編集していくだけで、現場にあわせたコミュニケーションボードが手軽に作れるのが魅力。
ここでは、「デザインAC」のテンプレートを使った作成手順をご紹介します。
テンプレートを選ぶ

まずは「デザインAC」にログインし、検索窓に「コミュニケーションボード」などのワードを入れて検索します。

コミュニケーションボードに関する無料テンプレートが表示されますので、場所や用途にあったテンプレートを選びましょう。

テンプレートをクリックすると、上記のような画面が表示されます。
「このテンプレートを編集(無料)」ボタンをクリックし、編集していきましょう。
テンプレートの文章を差し替える
次は、テンプレート内の文章を用途に応じたものに差し替えましょう。

編集したい文章をクリックすると選択状態になるので、あとはキーボードで文字を入力するだけで内容を変更できます。
フォントやフォントサイズを変えたい場合は、文章を選択すると表示されるツールバーを使いましょう。
テンプレートのイラストを差し替える
続いては、テンプレート内のイラストを差し替えてみましょう。

まず、不要なイラストがあれば削除します。対象を右クリックし、「削除」を選択することで簡単に削除できます。

次に新しいイラストを追加しましょう。今回は「デザインAC」の姉妹サイト、「イラストAC」の無料イラストを挿入します。
左側メニューの「素材」をクリックし、「イラストACから画像を探す」をクリックします。

検索窓が表示されるので、探したいイラストのキーワードを入れて検索します。
検索結果から挿入したいイラストをクリックすると…

テンプレートの中央にクリックしたイラストが挿入されます。

イラストの大きさは、マウスで簡単に調整できますので、適切な場所に配置しましょう。
完成したテンプレートをダウンロードする
最後に完成したテンプレートをダウンロードしましょう。

画面右上の「ダウンロード・共有」ボタンをクリックし、表示される「ダウンロード」ボタンをクリックします。

表示された設定画面で形式などを選び、「ダウンロード」を実行します。
印刷して使用する場合は、ファイルの種類は「PDF」、カラープロファイルは「CMYK(プロフェッショナルな品質の印刷に最適)」を選択するのがおすすめです。
無料テンプレートを使ってコミュニケーションボードを作ってみよう
コミュニケーションボードは、言葉だけでは情報が伝わりにくい場面で、相手とのやり取りを支えるツールです。
窓口対応や病院、福祉施設、外国人への案内など、現場によって必要な言葉やイラストはさまざま。状況にあわせて内容を調整することが、よりスムーズな運用につながります。
「デザインAC」には、現場で使いやすいテンプレートがそろっているので、短時間でオリジナルのコミュニケーションボードを作れるところが魅力。
アカウントは無料で作成でき、「デザインAC」のアカウントがあれば、「イラストAC」などの姉妹サイトも同じアカウントで利用できます。
手軽に始められるので、まずは「デザインAC」を活用しながら、施設にぴったりのコミュニケーションボード作りに挑戦してみてくださいね。
※ 本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合があります。最新の情報とは異なるおそれもありますので、あらかじめご了承ください。
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